県展

岡山県立美術館にて9月12日〜16日まで行われている「第63回岡山県美術展覧会・県展」で、写真が展示されています。

タイトルは
「生きるということ」

写真は、自宅で食べ終わったカニの残骸を撮ったものです。

家族で楽しく美味しく、ワイワイと食べ終えた後、ポツンと食卓に残る残骸が気になりました。

当然のことながら、生は誰かの犠牲の上に成立っていること。食べるという行為の裏には、他の命を貪るという残虐性を孕んでいること。そして、そういう暗い側面をも併せ持つからこそ、おそらく生は輝き、世は美しいのではないかということ。

そんな事を考えながら出品した写真が、奨励賞として展示されることになり、嬉しく思います。

サイズはB2で、額装ではなく、パネル貼りです。

本日が最終日ですが、一人でも多くの方と写真を通して対話できればと思っています。

田中園子